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ドラム式の乾燥経路を、
2年9ヶ月ぶんまとめて掃除した話。
洗濯機を掃除したら、母に謝ることになりました。
2026年8月16日、母から写真が送られてきました。ドラム式洗濯機の掃除用ブラシを買って、乾燥経路を掃除したらしいです。洗面台に並んだホコリの写真付きで。
正直、そのときの僕の感想はこれです。
どうせそんなに取れないだろう笑
というわけで、やってみました。
僕のドラム式洗濯機はパナソニック NA-LX129C。使い始めて2年9ヶ月、乾燥は毎日使っています。そして乾燥経路をブラシで掃除するのは、今回が初めてです。
結論から言うと、ブラシで掻き出した時点では「こんなもんか」でした。
驚いたのは、そのあとです。
ブラシを突っ込む前にやることがありました。
乾燥フィルターを外すと、その奥に四角い穴があります。ここが乾燥経路の入口です。
で、いきなりブラシを入れようとして気づきました。
どこを擦ればいいんだ?
真っ暗で何も見えません。奥がどうなっているのか分からない。
そこで、iPhoneのライトを当てて、中の写真を撮りました。
おっと、、、見てはいけないものを見てしまった。
溝が白く見えるのは、全部ホコリです。スパイラル状の段差に沿って、びっしり層ができている。
ショッキングな事実が見えてしまいましたが、どこにブラシを当てればいいかが分かりました。
逆に言うと、中の構造が分からないと、ブラシをどこに当てればいいか分かりません。
ブラシのパッケージにも、取扱説明書にも、「まず中を見ろ」とは書いていません。でも、これが一番最初にやるべきことでした。
最初にやること
スマホのライトで照らして、乾燥経路の奥を撮る。掃除が終わったあとの比較にも使えます。
ここまでは、想定内でした。
使ったのは、母が買った45cmのスパイラル形状のブラシ。フレキシブルに曲がるタイプです。
先に安全の話をします。紐は必ず手首に通してください。
乾燥経路の中にブラシを落としたら、自力での回収はほぼ不可能です。お手軽に掃除をしようとしたら、数万円の修理をする意味わからないことをするハメになります。
それと、運転中は絶対にやらないでください。電源を切ってから作業します。
入れてみると、引っかかりはありませんでした。ゴリゴリ削るような手応えを期待していたんですが、わりとスッと動きます。
壁面に沿わせて、回しながら引き抜く。何度か繰り返します。
で、もう一度ライトを当てて撮ったのがこれです。
溝に溜まっていたホコリが、減っているのが分かると思います。
そして、出てきたのがこれです。
2年9ヶ月、毎日乾燥を使って、これ。
正直な感想を言います。
こんなもんか
皆さんも思ったことでしょう。
勝負でもないのに、敗北感がすごい、、、
でも、これが掃除の終わりではなく、“序章”に過ぎなかったのです。
メーカーの手順を読んで、手が止まりました。
片付けようとして、なんとなくパナソニックの公式FAQを開いたんですよ。そしたら。
おそうじブラシでお手入れをすると、乾燥経路からドラムの外側にほこりが落ちることがあります。そのまま洗濯をすると衣類にほこりがつくことがあるため、衣類を入れずに空運転をして、内部に落ちたほこりを洗い流してください。
(パナソニック公式FAQ「乾燥フィルター・乾燥経路のお手入れ」より要約)
え、待って。
ブラシで取ったホコリ、全部手元に出てきてないの?
そうなんです。一部は経路の奥、ドラムの外側に落ちてるんです。手元に出てきた「こんなもんか」は、ほんの一部だったと。
で、そのまま洗濯するとどうなるか。落ちたホコリが、服につきます。
掃除したのに服にホコリがつく。洗い物を汚すなんて、38万のドラム式洗濯機が聞いて呆れます。
公式が指定している設定がこれです。
| 項目 | 設定 |
|---|---|
| 洗い | 7分 |
| すすぎ | 0回 |
| 脱水 | 1分 |
| 衣類 | 入れない |
| 自動投入 | 一時的にオフ |
機種によって操作が異なります。お使いの取扱説明書の範囲内で行ってください。
自動投入をオフにするのを忘れると、洗剤だけが投入されて空回しされます。ドラム式洗濯機の中をいい匂いにしても意味ないので、気をつけましょう。
空運転、終わりました。落ちたホコリは排水フィルターに集まっているはずです。
まあ、ブラシで取れた量があれだったし、そんなに入ってないでしょ、、、
開けてみました。
これ、全部中にあったやつ?
櫛みたいに並んだフィンの、片側だけが真っ黒になっています。
ちなみに、この排水フィルターは前日に漂白剤を使って念入りに掃除したばかりです。つまりここに溜まっているのは、全部、今日ブラシで掻き出して、空運転で流れてきたぶん。
ブラシで手元に出てきたのが、あの「こんなもんか」の量。そのあとに、これだけ出てきた。
もし空運転をせずに終わっていたら、これは今も経路の中に残っていたか、次の洗濯で服についていたことになります。
ブラシを買って、掻き出して、満足して終わる。僕もそうなるところでした。
拡大して、理由が分かりました。
フィンに髪の毛が何本も刺さっていて、そこに綿ぼこりが絡みついて壁になっています。
ホコリが単体で溜まっているんじゃない。髪の毛が骨組みになって、そこにホコリが積もっている。
これ、前に書いた記事の話とまったく同じ構造です。
パナソニックの新型は、乾燥フィルターの方式を変えてきました。理由は髪の毛です。
→ 今度のパナソニックのドラム式洗濯機はやばい…?
あの記事を書いたときは、正直「へえ、髪の毛なんだ」くらいの気持ちでした。カタログを読んで書いた話なので。
それが今、自分の洗濯機から出てきました。
掻き出したホコリの塊も、拡大すると同じでした。綿の塊を髪の毛が貫いている。
髪の毛が引っかかる → そこにホコリが絡む → 塊が育つ → 風の通りが悪くなる。
メーカーが説明文で書いていたことが、そのまま物として出てきた感じです。新型が対策してきた理由、これで納得しました。
母とやり方が分かれたところ。
ドアの内側、ゴムパッキンの溝。ここもホコリが溜まる場所です。
母はここをブラシで一周させるやり方を見つけました。メーカーの説明書には書いていない使い道です。
ただ、母はこう言っていました。
「埃が乾燥されてゴムに固まっていたので取りにくかった」
乾燥を回したあとのホコリは、熱で乾いてゴムに貼りつきます。こうなると、ブラシでもなかなか剥がれない。
で、僕のやり方はこうです。
洗濯だけ回した直後に、拭く
乾燥を挟まずに洗濯だけで止めると、パッキンのホコリは濡れた状態です。この状態なら、布でひと拭きするだけで剥がれます。
道具は要りません。固まる前に取るか、固まってから削るかの違いです。
同じ場所を掃除するのに、タイミングが違うだけで難易度が変わる。地味ですが、これ毎回の話なので効きます。
ちなみに乾燥経路の奥だけは、ブラシじゃないと届きません。45cmの長さが要るのはあっちです。パッキンはおまけ。
「ドラム式が臭い」という話、よく聞きます。今回の掃除でそれが解決するかというと、別の話です。
ホコリが溜まるのは乾燥経路。ニオイの元は洗濯槽の裏側。場所が違うので、掃除の方法も違います。
ブラシで乾燥経路を掃除しても、ニオイは消えません。逆に、槽を洗ってもホコリは取れません。
槽のニオイ対策については、温水機能の記事で実測を書いています。母が8ヶ月で臭くなって11時間かけた話も、そっちに。
| 順番 | やること | 忘れがち度 |
|---|---|---|
| 0 | スマホのライトで中を照らす | ★★ |
| 1 | ブラシで乾燥経路を掻き出す | — |
| 2 | 空運転(洗い7分・脱水1分・自動投入オフ) | ★★★ |
| 3 | 排水フィルターを掃除する | ★★★ |
母がブラシを買ってきたときは「どうせそんなに取れないだろう」と思っていました。
実際、掻き出した量は「こんなもんか」でした。
問題はそのあとで、空運転をして排水フィルターを見るまで、本当の量は分かりませんでした。
これは謝らないといけないかもしれません。母、ごめん。
2年9ヶ月、毎日乾燥を使って、初めての掃除。ブラシで終わっていたら、僕は「意外と綺麗だった」と思ったまま次の洗濯をしていたはずです。
乾燥時間が最近長い気がする、という人。まず、スマホのライトで中を見てみてください。
それではまた。
※本記事はパナソニック NA-LX129Cでの作業記録です。機種によって構造・手順が異なります。必ずお使いの取扱説明書の範囲内で行ってください。
※ブラシを使用する際は、必ず紐を手首に通してください。内部に落下した場合、回収できないことがあります。
※運転中の作業は絶対に行わないでください。
※掃除の効果・ホコリの量は、使用状況・洗濯物の種類・使用年数によって大きく異なります。
ドラム式洗濯機シリーズ
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