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ブラシで
終わりじゃなかった。

ドラム式の乾燥経路を、
2年9ヶ月ぶんまとめて掃除した話。

2026.09.15 | ゆうや

洗面台の上に並べられた、灰色のホコリの塊。母から送られてきた写真
うわぁ、、、きたね

洗濯機を掃除したら、母に謝ることになりました。

2026年8月16日、母から写真が送られてきました。ドラム式洗濯機の掃除用ブラシを買って、乾燥経路を掃除したらしいです。洗面台に並んだホコリの写真付きで。

正直、そのときの僕の感想はこれです。

スマホの画面に映るホコリの写真を見ながら、片方の口角を上げて笑っている棒人間のイラスト
本音失礼します。

どうせそんなに取れないだろう笑

というわけで、やってみました。

僕のドラム式洗濯機はパナソニック NA-LX129C。使い始めて2年9ヶ月乾燥は毎日使っています。そして乾燥経路をブラシで掃除するのは、今回が初めてです。

結論から言うと、ブラシで掻き出した時点では「こんなもんか」でした。

驚いたのは、そのあとです。

まず、中を見る

ブラシを突っ込む前にやることがありました。

乾燥フィルターを外すと、その奥に四角い穴があります。ここが乾燥経路の入口です。

で、いきなりブラシを入れようとして気づきました。

どこを擦ればいいんだ?

真っ暗で何も見えません。奥がどうなっているのか分からない。

そこで、iPhoneのライトを当てて、中の写真を撮りました。

乾燥経路の奥。スパイラル状の溝にホコリが厚く層になって貼りついている
きたな

おっと、、、見てはいけないものを見てしまった。

溝が白く見えるのは、全部ホコリです。スパイラル状の段差に沿って、びっしり層ができている。

ショッキングな事実が見えてしまいましたが、どこにブラシを当てればいいかが分かりました。

逆に言うと、中の構造が分からないと、ブラシをどこに当てればいいか分かりません。

ブラシのパッケージにも、取扱説明書にも、「まず中を見ろ」とは書いていません。でも、これが一番最初にやるべきことでした。

最初にやること
スマホのライトで照らして、乾燥経路の奥を撮る。掃除が終わったあとの比較にも使えます。

ブラシで掻き出す

ここまでは、想定内でした。

手に持った45cmのスパイラル形状ブラシ。柄に紐が付いている
これが今回の主役。

使ったのは、母が買った45cmのスパイラル形状のブラシ。フレキシブルに曲がるタイプです。

乾燥フィルターを外した穴に手を入れている。手首に白い紐が通っている
紐は必ず手首に通してから。中に落としたら、もう取れません。

先に安全の話をします。紐は必ず手首に通してください。

乾燥経路の中にブラシを落としたら、自力での回収はほぼ不可能です。お手軽に掃除をしようとしたら、数万円の修理をする意味わからないことをするハメになります。

それと、運転中は絶対にやらないでください。電源を切ってから作業します。

入れてみると、引っかかりはありませんでした。ゴリゴリ削るような手応えを期待していたんですが、わりとスッと動きます。

乾燥フィルターを外した穴の奥に、ブラシの先端を差し込んでいる
奥の格子の向こうへ。

壁面に沿わせて、回しながら引き抜く。何度か繰り返します。

で、もう一度ライトを当てて撮ったのがこれです。

ブラシで掃除したあとの乾燥経路。溝に溜まっていたホコリが減っている
ちょっとマシになってる。

溝に溜まっていたホコリが、減っているのが分かると思います。

そして、出てきたのがこれです。

白い布の上に並べた、掻き出したホコリの塊。いくつかの塊に黒い髪の毛が絡んでいる
おお・・・けっこう出たねー

2年9ヶ月、毎日乾燥を使って、これ。

正直な感想を言います。

こんなもんか

布の上のホコリを見下ろして、両手を広げて肩をすくめている棒人間のイラスト
この時点の僕。

皆さんも思ったことでしょう。

勝負でもないのに、敗北感がすごい、、、

でも、これが掃除の終わりではなく、“序章”に過ぎなかったのです。

ブラシで
終わりじゃなかった

メーカーの手順を読んで、手が止まりました。

片付けようとして、なんとなくパナソニックの公式FAQを開いたんですよ。そしたら。

おそうじブラシでお手入れをすると、乾燥経路からドラムの外側にほこりが落ちることがあります。そのまま洗濯をすると衣類にほこりがつくことがあるため、衣類を入れずに空運転をして、内部に落ちたほこりを洗い流してください。
(パナソニック公式FAQ「乾燥フィルター・乾燥経路のお手入れ」より要約)

え、待って。

ブラシで取ったホコリ、全部手元に出てきてないの?

そうなんです。一部は経路の奥、ドラムの外側に落ちてるんです。手元に出てきた「こんなもんか」は、ほんの一部だったと。

で、そのまま洗濯するとどうなるか。落ちたホコリが、服につきます。

掃除したのに服にホコリがつく。洗い物を汚すなんて、38万のドラム式洗濯機が聞いて呆れます。

空運転の設定

公式が指定している設定がこれです。

項目設定
洗い7分
すすぎ0回
脱水1分
衣類入れない
自動投入一時的にオフ

機種によって操作が異なります。お使いの取扱説明書の範囲内で行ってください。

自動投入をオフにするのを忘れると、洗剤だけが投入されて空回しされます。ドラム式洗濯機の中をいい匂いにしても意味ないので、気をつけましょう。

そして、排水フィルターを開けた

空運転、終わりました。落ちたホコリは排水フィルターに集まっているはずです。

まあ、ブラシで取れた量があれだったし、そんなに入ってないでしょ、、、

開けてみました。

洗濯機から抜き出した排水フィルター。櫛状のフィンの片側が黒く詰まっている
うわぁ、きたな

これ、全部中にあったやつ?

櫛みたいに並んだフィンの、片側だけが真っ黒になっています。

ちなみに、この排水フィルターは前日に漂白剤を使って念入りに掃除したばかりです。つまりここに溜まっているのは、全部、今日ブラシで掻き出して、空運転で流れてきたぶん。

ブラシで手元に出てきたのが、あの「こんなもんか」の量。そのあとに、これだけ出てきた。

床に置いた排水フィルターの全景。片側のフィンにホコリが詰まっている
全体で見ると、詰まっているのは片側だけ。水の流れる向きなんでしょうね。

もし空運転をせずに終わっていたら、これは今も経路の中に残っていたか、次の洗濯で服についていたことになります。

ブラシを買って、掻き出して、満足して終わる。僕もそうなるところでした。

髪の毛が、
骨組みになっていた

拡大して、理由が分かりました。

入口 ドラム 排水F ① ブラシ 乾燥経路を掻き出す。 一部は手元へ、残りは下へ落ちる ② 空運転 落ちたホコリを水で流す 洗い7分・脱水1分 ③ 排水フィルター ここに全部集まる → 取って、終わり
なぜあそこに集まるのか。手元に出るのは一部で、残りは下に落ちていた。
排水フィルターの拡大。櫛状のフィンに黒い髪の毛が何本も刺さり、そこにホコリが絡んで壁を作っている
きたないですよね。許して、、、

フィンに髪の毛が何本も刺さっていて、そこに綿ぼこりが絡みついて壁になっています。

ホコリが単体で溜まっているんじゃない。髪の毛が骨組みになって、そこにホコリが積もっている。

これ、前に書いた記事の話とまったく同じ構造です。

パナソニックの新型は、乾燥フィルターの方式を変えてきました。理由は髪の毛です。
今度のパナソニックのドラム式洗濯機はやばい…?

あの記事を書いたときは、正直「へえ、髪の毛なんだ」くらいの気持ちでした。カタログを読んで書いた話なので。

それが今、自分の洗濯機から出てきました。

掻き出したホコリの大きな塊。黒い髪の毛が何本も絡まり、塊の芯になっている
絶妙にきたな

掻き出したホコリの塊も、拡大すると同じでした。綿の塊を髪の毛が貫いている。

髪の毛が引っかかる → そこにホコリが絡む → 塊が育つ → 風の通りが悪くなる。

メーカーが説明文で書いていたことが、そのまま物として出てきた感じです。新型が対策してきた理由、これで納得しました。

パッキンは、
ブラシが要りません

母とやり方が分かれたところ。

ドアの内側、ゴムパッキンの溝。ここもホコリが溜まる場所です。

母はここをブラシで一周させるやり方を見つけました。メーカーの説明書には書いていない使い道です。

ドアのゴムパッキンの溝にブラシの毛先を差し込んでいる手元
母が見つけた使い方。溝に沿って一周させます。

ただ、母はこう言っていました。

「埃が乾燥されてゴムに固まっていたので取りにくかった」

乾燥を回したあとのホコリは、熱で乾いてゴムに貼りつきます。こうなると、ブラシでもなかなか剥がれない。

で、僕のやり方はこうです。

洗濯だけ回した直後に、拭く

左:固まったホコリをブラシで必死にこする母。右:濡れたホコリを布でさっと拭く僕。2コマの対比イラスト
左が母、右が僕。ちなみに僕はハゲてません(?)

乾燥を挟まずに洗濯だけで止めると、パッキンのホコリは濡れた状態です。この状態なら、布でひと拭きするだけで剥がれます。

道具は要りません。固まる前に取るか、固まってから削るかの違いです。

同じ場所を掃除するのに、タイミングが違うだけで難易度が変わる。地味ですが、これ毎回の話なので効きます。

ちなみに乾燥経路の奥だけは、ブラシじゃないと届きません。45cmの長さが要るのはあっちです。パッキンはおまけ。

ところで、ニオイは?

「ドラム式が臭い」という話、よく聞きます。今回の掃除でそれが解決するかというと、別の話です。

ホコリが溜まるのは乾燥経路。ニオイの元は洗濯槽の裏側。場所が違うので、掃除の方法も違います。

ブラシで乾燥経路を掃除しても、ニオイは消えません。逆に、槽を洗ってもホコリは取れません。

槽のニオイ対策については、温水機能の記事で実測を書いています。母が8ヶ月で臭くなって11時間かけた話も、そっちに。

温水洗浄に、4万円払う価値はあるか。

まとめ:3段階でワンセット

順番やること忘れがち度
0スマホのライトで中を照らす★★
1ブラシで乾燥経路を掻き出す
2空運転(洗い7分・脱水1分・自動投入オフ)★★★
3排水フィルターを掃除する★★★

母がブラシを買ってきたときは「どうせそんなに取れないだろう」と思っていました。

実際、掻き出した量は「こんなもんか」でした。

問題はそのあとで、空運転をして排水フィルターを見るまで、本当の量は分かりませんでした。

これは謝らないといけないかもしれません。母、ごめん。

2年9ヶ月、毎日乾燥を使って、初めての掃除。ブラシで終わっていたら、僕は「意外と綺麗だった」と思ったまま次の洗濯をしていたはずです。

洗濯機上部の乾燥フィルターの穴に、スマホのライトを当てて覗き込んでいる棒人間のイラスト
道具を買う前に、これだけ。

乾燥時間が最近長い気がする、という人。まず、スマホのライトで中を見てみてください。

それではまた。

※本記事はパナソニック NA-LX129Cでの作業記録です。機種によって構造・手順が異なります。必ずお使いの取扱説明書の範囲内で行ってください。
※ブラシを使用する際は、必ず紐を手首に通してください。内部に落下した場合、回収できないことがあります。
※運転中の作業は絶対に行わないでください。
※掃除の効果・ホコリの量は、使用状況・洗濯物の種類・使用年数によって大きく異なります。

ドラム式洗濯機シリーズ

この記事は、シリーズの1本です。

1台を選ぶのに必要な話を、テーマごとに分けて書いています。

今後、洗浄方式・ランニングコストの記事を追加していきます。

洗濯機、どうやって安く買う?

元家電量販店のメーカー販売員が、値引きの仕組みを全部書きました。

値引き記事を読む

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